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【性別はグラデーション🌈】あなたを楽にするLGBTQ+という概念

こんにちは。ライターのFumiです。

ここ数年でLGBTもしくはLGBTQ+という言葉が有名になっていますよね。

LGBT法案が国会へ提出されかけたり(物議は醸しましたが)、ステイホームのお供であるNetflixでもLGBTQ+を扱った作品が増えたりしています。

最初に、LGBTQ+は性的マイノリティを指す言葉であると思われがちですが、実はどんな性別を持つ人にも当てはまる概念です。

私は心の性も体の性も女性ですが、LGBTQ+という概念を知ってから、日々のいろんな場面で心が楽になったので、皆さんにもぜひ知っていただけたら嬉しいです!

この記事ではLGBTQ+の意味の説明、なぜLGBTQ+が私たちを楽にするのか、ということについて書いています。

それではいきましょう!

性別はグラデーションってどういう意味?

私たちの性別を決め得る三つの要素

そもそも私たちの性別は、三つの要素で構成されると言われています。

  1. 心の性(性自認)…自分は自分をどのような性別だと思うのか
  2. 体の性…生物学的な性別
  3. 好きになる人の性(性的指向)…どのような性別に対して恋愛感情を感じるのか(感じないのか)

(ちなみに、この挿入図は、canvaというサイトで作成しました。びっくりするくらいおしゃれなテンプレートが無料で使えます✨ブログに入れるもよし、レポートやプレゼン、何かのチラシ作りでも使えるのでオススメです!機会があったら使ってみたレビューも書いてみようと思います。)

LGBTの意味

そしてLGBTとは、いわゆる性的マイノリティの総称とされています。

  • L レズビアン 心の性が女性で、女性を好きになる
  • G ゲイ 心の性が男性で、男性を好きになる
  • B バイセクシャル 男性と女性を好きになる
  • T トランスジェンダー 体の性と心の性が違う

LGBTだけじゃない!私たちの性別

一見、性別はいわゆる典型的な男性と女性と、それ以外のLGBTだというように見えますが、全くそんなことはありません。性別はもっといろんなものがあります。

💡ポイント

ここでのポイントが、心の性好きになる人の性はグラデーションになっているということです。

つまり、男性・女性だけでなく男女の中間だったり、そもそも性別が無かったり、時間によって変わったりします。

どういうこと?詳しく教えて!

「グラデーションになっている」とはどういうことか?具体例と一緒にご説明していきます。

まず、心の性がグラデーションだというのは、例えば「昨日の気分は女性だったけど、今日の気分は男性だな」と思うことがあるということです。意外と私たちの心の性は気まぐれだったりします。

次に、好きになる人の性がグラデーションだということについては、例えばパンセクシャルという言葉があります。

パンセクシャルとは、人を好きになるにあたり、相手の性別を気にしないという場合を言います。「男性しか好きにならない」とかそういうことにはならない感じです。

心の性も好きになる人の性もグラデーションなんだね!ちなみに体の性もグラデーションなの?

体の性もグラデーションというと、実はそういう訳ではありません。学校の保健の授業で勉強した方もいらっしゃるかもしれませんが、男性と女性の体はもちろんはっきりとした違いがあります。

ただ、ここで重要になるのは、「実は男性にも女性にも、それぞれ様々な体の状態があるよ」ということなんです。染色体の関係で、私たちの体の機能はいろんな形に発達します。

例えば、Job Rainbow MAGAZINEによると、アンドロゲン不応症(AIS)というものがあって、これは体内でアンドロゲン(男性ホルモン)を機能させるための受容体が不足しているという状態です。よって、

AISの患者はこの受容体が一部または全て欠如しているため、染色体はXY(男性型)で精巣もありますが性器やからだの外見が女性型(もしくは男性型、女性型どちらともとれない形)に発達することがあるのです。

Job Rainbow MAGAZINE

ちょっと難しい話なので、もっと詳しく知りたい方はJob Rainbow MAGAZINE さん(著者が性について学ぶのに非常に参考にしているウェブマガジンです)の記事を見てみてください!とても勉強になります。

「こういう体が完璧な男性だから、少しでも体のつくりが違う場合は男性じゃない」というような決めつけは良くないってことだね!

性別がグラデーションなのはわかったけど、「Q+」って何!?

「Q」の意味

LGBTQ+の「Q」とは、クエスチョニングのことで「性別が決まっていない、もしくは決めていない」場合を言います。(ちなみに、 QはクィアQueerとする説もあります。)

さっきは心の性や体の性、好きになる人の性は多様だという話をしましたが、そもそも「自分の性別はこれだ!」と決めない方がしっくり来ることも普通にあるということです。

「+」の意味

次にLGBTQ+の「+」についてご説明します。

シンプルに言えば、この世界には『LGBTQ』のカテゴリーに当てはまらないほど多様な性別があるよ!ということです。

「+」にはどんなものが含まれるの?

例えば、先程ご紹介したパンセクシャルもそうですが、これに似たもので、アセクシャルという言葉があります。

アセクシャルとは、他人に対して性的欲求や恋愛感情を持たない(もしくは弱い)場合を言います。だからと言って、家族や友人、他人への愛情や思いやりがないということとは全く違います。

あなたを楽にするLGBTQ+という概念

LGBTQ+について知る前 〜「モテる」女子像に当てはまらない自分〜

私がLGBTQ+について知る前は、「男子は女子を好きになり、女子は男子を好きになる」というのを当たり前だとずっと思っていて、そのような思い込みに息苦しさを覚えていました。まるで世界には女性らしい女性と男性らしい男性しかいないかのように…

というのも私が中学生の時、ルックスや女子力、男子に好かれているかで、常に周りにランク付けされているような感覚があったんです。「モテる女子ランキング」や「かっこいい男子ランキング」が一部のクラスメートによって秘密裏に作られていたり…。

そんな中で生活していると「モテる女子はこうだ!」「モテる男子はこうだ!」というのがだんだん頭に染み付いてきて、モテる女子像には当てはまらない自分をどうしても否定してしまいました。

いつの間にか、周りにいる友達に対しても「個性を持った1人の人間として」対話するのではなく、「モテるかモテないか」「可愛いか可愛くないか」という一つの基準で見るようになっていたと思います。

LGBTQ+が教えてくれる「ユニークな自分」

ですが、高校の総合の授業で初めてLGBTQ+という言葉を知り、そこから自分でいろいろ考え始めてから、考え方が結構変わって、今ではこう思うようになりました。

そもそも人間の性別(心の性・体の性・好きになる人の性)はグラデーションのように境目がなく、多様なものなんだから、
そこで「モテる男子」「モテる女子」のようなカテゴリーにわざわざ自分からハマりに行かなくてもいいのでは?

自分の性別がどんなものであっても、LGBTQ+という性の多様性の一部にすぎない。

どんな心の性でも、どんな体の性でも、どんな性の人を好きになっても、あなたがそんな自分の性別をどう表現しても、一つ一つがあなたという「ユニーク」な存在を作り上げているものの一つ。

そう私は思います。

服選びだって「ユニーク」で良い

実は私は、大学に入ってから周りの雰囲気に合わせて、女性らしさを強調する服を着ていた時期があったのですが、やっぱり「本当の自分じゃない」という感覚があって息苦しかったです。

毎朝の服選びで、「これを大学に着ていくのか〜、浮いたりしないかな、大丈夫かな」って色々考えて服を着るのが嫌でした。

ですが大学2年生になった今、着ている服が女性らしくたって、女性らしくなくたって、人の価値はそこでは決まらないなと少しずつ思うようになりました。

というのも、自分の周りにいる友達を見ていると、服や仕草がいわゆる「異性」の目を気にしたものであってもなくても、一人一人本当に素敵な魅力を持っているなぁと思ったからです。

例えば

  • 男子に好かれようと努力する
  • 女子に好かれようと努力する
  • 恋愛の関係を作らずに過ごす

どんな過ごし方をしてもそれは一人一人の自由で、そこに「女子大生はこうするべき」「あの子まだ垢抜けてない」とかいう価値判断は入らなくていいと思います。

仮にあなたの恋愛対象が男性だとして、だからといって女性らしさを強調する格好や仕草をしないといけない訳ではない。

あなたがあなたらしく生きていれば、あなた本来の魅力に惹かれて人が集まる。そういうものだと私は思います。

私の場合は、「女性らしい服を着たいときは着るし、そういう服を着たくない時は着ないようにしよう、自分らしく着たい服を着よう」って思うようにしたら結構楽になりました!

自分の性別に胸を張ってありのままの自分でいよう🌈

ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます✨どのように感じましたでしょうか?

私も、あなたも、どんな性別を持つ人でも、誰もが胸を張ってありのままの自分の人生を生きる権利があります。

マジョリティと自分の性別が違ったとしても、それはただの違いで、あなたの価値を決めるものではありません。

あなたの性別と、あなたの性別をどう表現するかっていうのを男性・女性・LGBTなどのカテゴリーに当てはめる必要はないと思います。

男性、女性、そしてLGBT以外に、もっと多様で流動的な性別があるんだということを少しでも意識してみて、あなたやあなたの周りの人がもっと生きやすいようにしていきませんか?

*アイキャッチ画像引用元:jp.freepik.com

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