絵を描くのが好きなあなた!
に私の経験から導き出した「絵で食っていく」への戦略を共有したいなと思って記事を書きました!
もちろん私も絵を描くのが大好きで、大学は美大とか美術系ではないのですが、絵を描くお仕事ができたらいいなと思ったり、少なくとも幸せに絵を描き続けていられる未来を願っています!
この記事に書いているコト
絵で食べて行くのって相当難しい?!
「絵は好きだけど、仕事には出来ない」、「専門学校に行ってるわけじゃないし…」、「親の説得は無理」なんて、思っていませんか?
また、たとえ「絵を仕事にしたいんだ!」と思い立ち、[イラストレーター なるには]などと検索してみても、「人脈を作る」、「有名になって仕事をもらう」など、ふわっとした情報が目立ちます。
じゃあどうすればいいの??
絵の世界で活躍したいという夢に近づくための方法、それは、
実績をあげること!
「絵を描くのが好き」、というのは主観的根拠ですよね。それよりも、「○○のコンテストで賞をとった」という客観的な根拠を出す方が、説得力があります。自分にも自信がつきますし、周りの人に絵が上手い人だと認識してもらうことで、自然とモチベーションも上がります。
とはいえ、じゃあコンテストで入賞することが簡単かというと、そんなに簡単なわけありませんよね笑
そこで今回は、応募する「コンテストの選び方」のコツを紹介していきたいと思います!
このコツを駆使し、私も先日、「国際コミック・マンガスクールコンテスト 2021」バンド・デシネ部門で入賞しました!私は「カラメル指揮素」という名前で参加しました。結構下の方まで出てきませんが良かったら見てやってください!
選び方のコツ
“コツ”を語る上で知っておきたいことを四つのポイントに分類しました!
- 商品・フィードバックはあるか?
- 期日はいつなのか?
- 参加費はいくらかかるのか?
- 需要と供給のバランスはどうか?
コンテストと名のつくものって、意外とたくさんあって、私はまず大事なのは、「どのコンテスト」で勝負するかを考えて絞っていく作業だと思っています。
これらの4つのポイントを踏まえて各種コンテストをソートして、自分に最適だと思われるコンテストを選び出します。
ポイントごとに解説していきます^^
1. 景品・フィードバックはあるか?
私がコンテストで最初に確認するのがこれです!
やはり人間、ご褒美が貰えるとやる気が出るもの。景品が良いコンテスト(大抵、倍率も高い)で「これで賞取れれば30万…うふふ」のような妄想でモチベーションを上げてもいいですし、参加するだけで何かもらえる、参加賞ありのコンテストから試してみるのもアリ寄りのアリだと思います!
また、審査員から講評を貰えるコンテストもおすすめです。講評とは、作品に対するコメントのこと。丹精込めて仕上げた作品に、プロや専門家から直接フィードバックを得られるチャンスです!
他者からコメントを得られることによって自分の狙いがどこまで伝わっていたか、また、足りなかった部分はどういうところなのか、などがわかり、同時に、非常に励みにもなります。
コンテスト選びの際はぜひ、どんなリターンがあるか?という点をチェックてみて下さい♪
2. 期日
次に私がチェックするのは、期日です。
いわゆる締め切りに関してですが、私は、十分時間があるよりも少しギリギリの方が良いと思うタイプです。「今からだと時間的に微妙かな?いけるかな…?」くらいのタイミングだと、「悩んでる時間の方が勿体ない!」と、思考よりも感性でつっぱしって、“ダメ元”くらいの感覚で挑戦してみるのもいいんじゃないでしょうか!
応募締め切りが近い場合、何度も何度も修正している時間がなく、限られた時間内でなんとか仕上げなければならないわけですが、この条件が絵のスキルアップに非常に効果的だと感じています。人間、追い込まれると普段時間に縛られずにのんびり描いているときとは比べ物にならない集中力を発揮するもんです。
もちろん、計画的にプロジェクトに取り込むことも大事だし、ギリギリで力が出ないタイプの人もいるとは思いますが、私はこの方法で結果が出るタイプなので、「私もそっち側かも」って思う方にはおすすめです!
ひとつ注意点があるとすれば、本気で賞を狙って行く場合、締切の1週間前に完成させ、見直す時間を作ることはやっぱり必須かなと思います。時間がありすぎるとこの見直し作業が何回もできるので感性より思考の方が働いてしまったり、その繰り返しの中から何が正解かわからなくなってしまったりと良くない方向に進んでしまうことがあります。逆に、全く余裕がないのも凡ミスだったり、よく見ていなかったら気づかなかったことだったりが取り残されたまま応募、ということにつながりかねないため、時間配分は上手にバランスをとって勝負できたらいいですね!
ちなみに私はよく、カレンダーに「締め切り1ヶ月前」、「下塗り完成」など、大体の計画を書き込んで締め切りまでの時間感覚を補助しています♫
3. 参加費はかかるのか?
私にとっては盲点だったのですが、コンテストの中には出品料がかかるものがあります。
社会人向けのアート展覧会では出品料に加え、送料もかかることが多いです。私がコンテストを探す時、専用のまとめサイト(下記参照)を使うことが多いのですが、良いなと思ったコンテストが有料だったため、見送った事もあります。
👉「登竜門」や、「COMPE NAVI」などが検索上位に出てきます。筆者も愛用しています。
登竜門↓
https://compe.japandesign.ne.jp/
COMPE NAVI↓
とはいえ、学生向けのコンテストなら出品料がかかることは少ないです。また、今はデジタルで描く作家が増え、データを送るだけで応募できるコンテストも増えているため、送料の負担は気にしなくて良くなっています。私は、ですが、チャレンジしたい想いはありますが、一方で、まだ学生であるため、3,000円くらいする事もある有料出品のコンテストに出すのは勇気がいります。
もちろん、すごい商品が得られたり、高額な賞金が設定されていたり、コンテスト自体の知名度が高く、入賞だけでも大きな名誉を得られたり、プロへの道に続いていたり、そういうコンテストに参加費がかかってしまうのは仕方がない部分もあります。自分がどれくらいの意欲で挑むかによってはそうした先行投資的な出費は受け入れられる場合もあると思います。
ただ、”まだ学生”であることの利点として、学生は費用がかからないように設定しているコンテストや、学生部門が設けられているコンテストも少なくないので、コンテストの絞り込み、という視点では、そういうコンテストを探していくというのが個人的には(あなたが学生なら)オススメです!
いずれはチャレンジ!
今回はコンテスト初心者の方に向けた記事なので「最初は」という意味で無料で参加できるタイプのコンテストの方が敷居が低いかなと思いましたが、将来的には参加費を投じてでも大きなコンテストにチャレンジして行くことはいいことだと思います!
4. 需要と供給のバランス
私的に一番大事に感じるのが4番目のここなのですが、コンテストには需要と供給があります。
一言で言うと、
「需要=求められている作風、メッセージ性」
「供給=応募者の人数、傾向」
です。この見極めで、賞を取れるか否かが決まると言っても過言ではありません。
需要を見極める
需要の観点とは、主催者を観察する思考です。
どれだけ作品が素晴らしかったとしても、見当違いのコンセプトの上にできた作品で賞を取ることは難しいでしょう。例えば、「地元の若者に希望を与える」というテーマのコンテストで、おどろおどろしいホラーな絵を描いても評価されないでしょう。
今のは極端かも知れませんが、萌えキャラのイラストを描くのが得意な人ならば、落ち着いた大人向けの雑誌よりもデジタル漫画コンテストに応募する方が、はるかに主催者の求めるモノと合致しやすいはずだよね、ということです。
自分の得意な分野が、需要にあっているのか?
ここを考えて応募するコンテストを選んでいただくのがおすすめです。
供給を見極める
供給の観点とは、他の応募者つまりライバルを観察する思考です。
流行りの絵師にそっくりな作品や、ありがちな発想ではせっかく頑張って仕上げた作品も埋もれてしまいます。賞を取るには他の作品との差別化が必要です。数ある応募作品の中で、画力で抜きん出ることはかなりハードルが高いはず。だったら少し視点を変えて、テーマからは逸れずに、でも、他の応募者とは違ったアプローチを選んでみることも選択肢のひとつです。
参加者が多すぎない枠を狙うのも手です。
応募人数の多いコンテストでは、作品が部門ごとに分けられていることがほとんどです。そうなると必ず「人気の部門」と「そうでもない部門」(=狙い目の部門)があるはずです。なぜ人気がないのかの理由にもよりますが、応募人数が少なければ少ないほど、あなたの作品を見てもらえる確率は上がります。たまたまそうでもない部門が自分の得意と合致していたり、挑戦しようと思えるカテゴリに入っていたら、そこを狙って行くのも入選確率UPに有効でしょう。
「コンテストを選ぶコツ」まとめ
いかがだったでしょう?
コンテストで入賞を目指すならここに注目、というポイントを4つに分けて説明しましたが、何かのヒントになったでしょうか?
どれだけ画力があっても、注目されなければ仕事は来ません。SNSでも「この人の方が上手いのに、どうして『いいね』が少ないんだろう?」という絵師さんを見かけることがありますが、普通にもったいないですよね。せっかくうまいのに。
じゃあどうすればいいんだろう?って考えるとき、「注目されて、知名度があること」が大事だろうと思います。そして、その知名度を上げるためにコンテストで賞を獲ることは一番手っ取り早い手段なのではないか?と思うのです!
賞を取るとSNSでのフォロワーも増えていきますし、フォロワーが増えると自分の作品が人の目に触れる回数も増えますので、自然と依頼にもつながります。
せっかく頑張って作品を作るのですから、埋もれてしまうのはもったいないですよね?
コンテストで賞を獲って行く事もこの”もったいない”を防ぐ手段だと思いますので、絵を描くことを愛するみなさんは是非戦略的にコンテストを選び、見極め、入賞を目指していただきたいと思います!